「ふつう」に対して疑問を持つこと
学校に行かなくなったとき親は「なんで学校に行かないの?」と子どもに問いかけます。
しかし自分がなんで学校に行かないのか、行けないのか、先生や親に納得のいく説明をできる人は少ないのではないでしょうか。
おそらくそれは、人がなぜ学校に行っているのか、行かないとといけないのか、明確な目的や意思をもってして行っていないからではないかと思います。
理由としては、「みんな」が行ってるから、「(親自身が)自分も」行ってたから」、「ふつう」は行くのがあたりまえだから、そんなところではないでしょうか。
実際は、学校に行っていない人もたくさん居て、社会の中で自分のいどころを持っている人もたくさんいます。「みんな」や「ふつう」なんてなくて、マボロシだと私は思います。
「なんで学校に行かないの?」という子どもへ問いかけるならば、「なんで学校に行かないといけないの?」というクエスチョンに対して、ちゃんと説明できるように準備しておく必要があります。
それは、突き詰めて考えることで、自分自身やお互いの理解につながっていくと思います。
フリースクール説明会in奈良
奈良にフリースクールを作ろう!説明会&企画会議を開催します。
2019年4月より活動を予定しています。
現在準備会を立ち上げていて、
「安心できる居場所」
「子どもがありのままで居られる場所とは」
「色んな学びが経験できるためには」
などなど、スクールをつくるために具体的なことを考えていっています。
大人だけではなく、子どもも参加してくれています。
この説明会&企画会議では今、学校に行かないお子さんや保護者の方にぜひお越しいただければなと思っています。
今まで話し合った中で具体化しているスクールのことをご説明させていただくとともに、どのような学びの場が良いのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
12/15のフリースクール設立準備会
12/15のフリースクール設立準備会はメンバー7名で、フリースクールでの「学び」について考えてました。
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やっぱり親は学校に行ってほしい
適応指導教室⇒担任者連絡会(形骸化)、保護者と連携を取りたいが会えない。出欠日数はつく。テストを受けれる。
中学校の場合、内申点の問題。普通科高校への進学も選択したい場合
子どもからの希望が出てきたら考える。子どもが主体なのに無理させない。
勉強は子どもが望めば。(望めば学習できる環境を)
- 医療面の対応(研修は必要、スタッフが応急救護の資格を持つ)
⇒安心につながる
安全などどこまで保障するか、保護者との連携(親は病気や障害を伏せがち。緊急連絡先を聞く。)
心理的、発達障害のことは研修で、救急車を呼ぶときの判断(医療費がかかる)
- 学校との連携(出席日数、学校復帰も選択肢)
- 進路
学校に復帰しない⇒職場体験
卒業後の就労支援は?(就職先を見つけることは難しい、卒業後の猶予期間は必要、マンツーマンで支援)⇒選択肢は多く持っておく
- ホームスクーリングで補えないこと(親子以外の関わり)をフリースクールで補える⇒ホームスクーリングの認知を高める
- 女性スタッフの必要性
- 情報をどう伝達するか(学校は差がある、スクールソーシャルワーカー、お寺、スーパー、塾、親が伝達する、新聞、取材、広報活動として講演会)⇒学校を伝達手段とすることは得策ではない?
次回の準備会は日程が決まったらお知らせします。どなたでも参加できるので、ぜひ一緒に作っていきましょう。
1月20日「君の居場所はきっとある」~多様な学び場 合同説明会~
自分で考えること
宇陀直紀です。
小学校1~2年生のころからフリースクールに通っていました。
フリースクールは、最近はニュースでもよく取り上げられていて、まずは、不登校の子どもの「居場所」として知られているのかなと思います。実際、通っているときはゲームをしたりマンガを読んだりしている時間が多く、フリースクールに来て「過ごす」ことが大切な時間でした。
来年4月から通信制中学校として映像授業などで学べる学校ができて、注目されています。「社会に出ていくための武器」を身に着けるということで、プログラミング、ファッション、マンガなどなどさまざまな学びのコースが選択できて、とても興味深いなと思ってます。
そんな中で、フリースクールでの学びってなんだろう?今につながっていることは何かあるかな?と考えていました。
もちろん、スクールによって活動や考え方はさまざまで(もっといえば、そこに参加している人による)一概には言えないので、私自身から見た考えです。
まず一つにフリースクールは、自分で考えて学びを作っていくことができる場所であると思います。
多くのスクールでは、決められたカリキュラムはなく、あったとしてもいつ来ていつ帰っても良かったり、参加してもしなくても良いというスタイルです。お昼過ぎにふらっときて何もせずに過ごすこともできます。
よく「フリースクールに行ったら勉強が遅れる」とか「学校に行ってなかったのにどうして大学に行けるの?」と言われることがありますが、学びたいと思ったらその時から勉強できます。とても重要なポイントは、その人が「学びたい」かどうか、というところにあるのではないかと思います。例えば仕事でも、やりたくないことは気が向かないし、集中もできないし、すごい成果も出ないですよね。
仕事の場合はお給料がもらえることがモチベーションになる側面もありますが、学ぶことへの意欲は、その人が実現したいビジョンがあったり、学ぶことで何か見返りがないとやる気は出ません。
大人は「将来のために」と言いますが、具体的に将来のための「何」になるのか、それをつきつめて考えていったら、必ずしも学校で学ぶ教科の勉強がまんべんなくすべて必要とは言えないこともあります。
自分は将来どうしたいのか考えることは、長期的なスパンで自分と向き合うことになります。
フリースクールは、何も知らない人から見たら、ただ「遊んでいるだけ」かもしれませんが色んなことを考えながら通っている子どもも多くいます。
自分で考える経験は、例えばいわゆる「社会」に出て働くときにも大切だし、もっと基本的に、市民として生活する上で絶対必要なスキルだと思います。あえて言葉を借りるなら、非常に強力な「武器」になるのではないでしょうか。
フリースクール設立準備会
これまで、フリースクール設立準備会を2回行いました。
1回目は4人、2回目は13人(!)
現在居場所をやっている代表の方、元フリースクールのスタッフ、アートをしている人、福祉関係のお仕事をしている人、釣りスピリッツ名人、といったさまざまな方が参加してくださっています。
これまで話し合われたことは⇒フリースクール、どうやって活動していく?そもそも、学びってなに?子どもが主体とは?資金はどうしよう。
などなど、これからもみんなで話し合って作って行きたいと思います。
次回のフリースクール設立準備会は以下の日程で行います。
日時:2018年12月15日(土)
場所:奈良市芝辻町2-11-16-401
※場所の都合や資料の準備のため、一度メールでのご連絡をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
自己紹介 うだなおき
はじめまして!
宇陀直紀(うだなおき)です。
来年(2019年)4月から奈良でフリースクールを設立します。
このブログでは、学校に行かない生き方やフリースクールとは?など、学びに関することを書いていこうと思います。
突然本題から入りましたが、自己紹介をします。
~profile~
小中学校にはほとんど通っていない。
幼稚園の頃から行くのが嫌で、家で好きな電車に没頭して「時刻表」を読んだり、Nゲージ(電車の模型)で遊んだりして過ごす。
小学校は、入学式の次の日から休む。その後行ったり行かなかったり。
幼稚園や小学校では目的や理由が納得できないまま、とにかく「みんなと一緒に何かをしなければならない」空気感が嫌だった。特に体育の授業(プール)が苦手。
いろいろあったが最終的にプールの授業が嫌すぎて、それが引き金になり、まったく行かなくなる。
しばらく家でゲームをしたり、好きな電車のことで各地をめぐったり、自由に過ごす。そうしていると「フリースクール」という場があるということを親が発見し、見学に行ってみる。
自分よりも年上の人(小~中学生)が自由にゲームをしたりマンガを読んだりしていて、しかもその状況を大人はおこったりせずに、何かしなさいとも言わずに。そんな時間が流れている場所にびっくりしたのと同時に安心して、通うことになる。
フリースクールでは、何もしなかったり、ゲームをしたり、出かける企画を立てたり、少し勉強をしたりしながら過ごす。
中学1年生のころに(正確には小学6年生の3学期)学校に通ってみたが、1学期でギブアップした。
中学3年生の夏ごろに進路を考えたとき、ボランティアさんから大学の話を聞いていたこともあって大学に行きたいと思うようになる。
しかし、高校には行きたくなかったので、高卒認定試験に向けて勉強を始める。高校には進学せず、夏に高卒認定取得。
同時にファストフード店でアルバイトを始める。大学に入学後、放課後等デイサービスの支援員や就労支援・居場所のスタッフとして働く。働きながら通信制の大学を卒業し、社会福祉士を取得。フリースクールの学びとはなんなのか、知りたくて大学院に入学する。
子どもが学ぶ、学びは自分で選べる。そんな社会にしたいと思って、地元奈良に作りたいと思って活動中。