自分で考えること
宇陀直紀です。
小学校1~2年生のころからフリースクールに通っていました。
フリースクールは、最近はニュースでもよく取り上げられていて、まずは、不登校の子どもの「居場所」として知られているのかなと思います。実際、通っているときはゲームをしたりマンガを読んだりしている時間が多く、フリースクールに来て「過ごす」ことが大切な時間でした。
来年4月から通信制中学校として映像授業などで学べる学校ができて、注目されています。「社会に出ていくための武器」を身に着けるということで、プログラミング、ファッション、マンガなどなどさまざまな学びのコースが選択できて、とても興味深いなと思ってます。
そんな中で、フリースクールでの学びってなんだろう?今につながっていることは何かあるかな?と考えていました。
もちろん、スクールによって活動や考え方はさまざまで(もっといえば、そこに参加している人による)一概には言えないので、私自身から見た考えです。
まず一つにフリースクールは、自分で考えて学びを作っていくことができる場所であると思います。
多くのスクールでは、決められたカリキュラムはなく、あったとしてもいつ来ていつ帰っても良かったり、参加してもしなくても良いというスタイルです。お昼過ぎにふらっときて何もせずに過ごすこともできます。
よく「フリースクールに行ったら勉強が遅れる」とか「学校に行ってなかったのにどうして大学に行けるの?」と言われることがありますが、学びたいと思ったらその時から勉強できます。とても重要なポイントは、その人が「学びたい」かどうか、というところにあるのではないかと思います。例えば仕事でも、やりたくないことは気が向かないし、集中もできないし、すごい成果も出ないですよね。
仕事の場合はお給料がもらえることがモチベーションになる側面もありますが、学ぶことへの意欲は、その人が実現したいビジョンがあったり、学ぶことで何か見返りがないとやる気は出ません。
大人は「将来のために」と言いますが、具体的に将来のための「何」になるのか、それをつきつめて考えていったら、必ずしも学校で学ぶ教科の勉強がまんべんなくすべて必要とは言えないこともあります。
自分は将来どうしたいのか考えることは、長期的なスパンで自分と向き合うことになります。
フリースクールは、何も知らない人から見たら、ただ「遊んでいるだけ」かもしれませんが色んなことを考えながら通っている子どもも多くいます。
自分で考える経験は、例えばいわゆる「社会」に出て働くときにも大切だし、もっと基本的に、市民として生活する上で絶対必要なスキルだと思います。あえて言葉を借りるなら、非常に強力な「武器」になるのではないでしょうか。